今、中国から尖閣諸島の問題で理不尽な要求を突きつけられている状態ですが、6月14日から19日まで広陵西組の研修旅行で中国の敦煌に行って参りました。
ルートとしては、広島->上海->蘭州->敦煌->西安->上海->広島でメインは敦煌です。最初の蘭州の郊外には柄霊寺石窟もあるということでしたが、アクセスに時間がかかりすぎ、とても半日では行けないということで、白塔山公園、甘粛省博物館というところを見て回りました。ここは牛肉麺が有名ということで早速試してみましたが、あっさりしていて美味しいです。
二日目は敦煌に飛び、鳩摩羅什ゆかりの白馬寺、鳴沙山観光。鳴沙山では、砂山をそりで滑るアトラクションにもトライしました。トロ箱に載って滑るだけなのですが、結構楽しめました。上級者コースみたいなのもあって、結構スピードも出ます。三日目は莫高窟、陽関、玉門関へ。莫高窟は圧倒されました。15年前に雲崗石窟に行ったときは、ただただ大きいと感じただけですが、ここでは色彩も繊細でそれぞれの描画が美しい。40℃近い玉門関はとにかく暑かった印象しか・・・
四日目は、ひたすらバスに乗り続け、莫高窟の姉妹窟、楡林窟へ。これが、上の写真です。谷間の壁面に穴が掘られており、何ともいえない雰囲気の所にありました。で、ここでの仏さまは莫高窟よりも上品。繊細な感じがしました。時間がなかったので十分見ることができなかったのが残念です。この後、昼食に立ち寄った町の食堂。これが、結構いける味でした。ジャガイモの千切り炒めなどなど。
五、六日目は西安観光。善導大師ゆかりの香積寺、鳩摩羅什ゆかりの草堂寺と巡り、兵馬俑へと。ここもなかなか見応えのあるところでした。
15年前に五台山に来たときは、人民の足は自転車でした。それが、ほとんど車に代わり、電気バイクも走ってます。交通量がすごいので、横断歩道を渡ろうにも走って渡らないと難しい。発展の裏には弱者切り捨てっていうことが頭をよぎりました。また、いろいろな文化、技術が発展しても、それがうまく継承されていない。それが今日の中国の姿なんだな、と感じました。

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投稿者プロフィール

飯田 通
飯田 通住職
光圓寺第20世住職。
小学校、公民館での出前理科授業を行っています。
今は、Scratchを利用したプログラミング教室も担当しています。