この一月十六日にご門主からご消息として新しい「領解文」が発布されました。この件については、いろいろな方々が意見を述べられていますが、率直に申しあげると違和感満載で受けいれ難いものであります。
前住職は得度(僧侶になる)することなく、NHKに入局しNHK鳩ヶ谷放送所に勤務しておりました。その関係で私の生まれは埼玉県川口市、育ちは鳩ヶ谷市です。いわば普通のサラリーマン世帯で育ちました。それでも、幼稚園くらいから領解文は暗記させられてました。「もろもろの~」だけは特別な存在です。もちろんその当時意味を理解するわけでもなく、ただ覚えてるだけでしたがちょうど暗記するには良い長さです。
それが、大人になって(私も同じような専攻に進んだので)「こういう意味だったのか」と改めて感じられることになり、暗記させられていたのは意味がなかったかと言われれば大いに意味のあることでした。これは、御門徒さんのところでも同じようであり、それ知ってる!となります。そこから、繋がっていく話しもあります。御法座の後には「領解出言」と領解文を唱和し、恩徳讃と続きます。
今回「領解文」が変わるということではなく、併用可ということなのでそのまま従来通りの形を光圓寺では取らせていただきます。領解文は現代人には理解しがたいということですが、上の今話題の「ChatGPT」の画像にもあるように古語のままでもそれなりに教えてくれます。
私たちの世界にもDXという言葉が昨年頃からにわかに出てきました。ほとんど誰も本当の意味を知らないでしょう。それよりも、BX(Bouzu Transformation)の方にまず着手しないとますます時代遅れになりそうです。今回の件も、後から文句言うなら宗会において総局不信任案くらい出せば良いのにそれもできないような宗会は必要ないと思います。彼らは知っていたはずですから。いろいろな面でゴタゴタは続きそうで、巻き込まれないように注意が必要です。
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